留学先の国の特徴や留学情報をご紹介。
国ごとの違いを明確に知り、自分にあった留学先を見つけましょう。

このページは2024年に調査した内容を掲載しています。

ベトナムの物価は基本的に日本よりも安く、地域によって差はありますが、都市部でも日本の3分の1~4分の1程度です。

大学の寮は、部屋のタイプにより値段が異なります。1人部屋~10人部屋など様々で、月額110万ドン~500万ドン(6,000円~30,000円)程度です。値段が高い部屋には基本的にはエアコン、トイレ、お風呂、簡単な家具とWi-Fiが完備されています。
そのほか、外国人の単身者向けの物件には、入居時に家具が完備されていて、洗濯や掃除のサービスを提供するサービスアパートメントがあります。値段は約600万ドドン(36,000円~)からです。
 
電気代は、2,006.79ドン/kWh、水道代は、使用量により異なりますが、10m3であれば7.500ドン/m3です。水道、光熱費はベトナムも日本とあまり変わらず、合わせて月に5,000~6,000円程度です。

大学の寮であれば、大学を通して申請します。サービスアパートメントやコンドミニアムの場合は、不動産会社を通すほか、SNSやインターネットで探す、または知人に紹介してもらうなどの方法があります。

ベトナム料理

食材は、米、野菜類、肉類、魚類など、あらゆるものが豊富にあります。ローカルの市場、スーパー、コンビニ、ショッピングモール、デリバリーなどで購入することができます。ハノイやホーチミンなどの都市部には日本食材店も多く、日本の調味料や食材の購入にも困ることはありません。
多くの大学には学生食堂があります。大学により異なりますが、ベトナム料理以外にも韓国料理やスナックも販売されています。ジュースやコーヒーを楽しむカフェなどもあります。
 
食費は日本食レストランで食事をすれば、1食あたり15万ドン~40万ドン(900円~2400円)ほどですが、ローカルの大衆食堂では、3万ドン~7万ドン(180円~420円)です。
スーパーでは、3万ドン(200円)ほどで日本米1キロを買うことができます。水やジュースは30円ほどです。
ローカルの大衆食堂やストリートフードであれば、1か月約2万円ですが、週2~4回日本食や他国の料理を食べると1か月約4万円ほどかかります。
水道の水は水質が悪く、生水は飲めません。飲用にはミネラルウォーターか、煮沸した水を使用します。ミネラルウォーターは、ベトナム産および輸入物のペットボトル入りのものが豊富に出回っています。また、ガロンボトルの宅配を頼むこともできます。食器洗いなどの炊事には、濾過装置をつけて使用すると良いでしょう。
 
生もの(野菜、魚、果物、牛乳、卵など)の摂取は避け、火を通してから食べることを勧めます。大衆食堂は値段も安く、ベトナムの食文化に触れる恰好の場ですが、このような店では氷に注意する必要があります。氷は生水から作られていることが多いので、避けたほうがよいでしょう。

ベトナムの医療環境は、近隣諸国に比べ良い情況にあるとは言えないものの、ハノイやホーチミンなどの大都市には、近代的な私立病院が開設され、日本人医療従事者が勤務していたり、日本語で対応可能なスタッフがいたりするので、比較的利用しやすいです。
ベトナム国費の奨学金を受けている場合は、ベトナムの国民医療保険料を政府が負担しています。しかし、近代的な医療機器を備えた私立病院・クリニックは医療費が高額であるとともに、支払の保証がないと診察・治療に応じてくれません。また、診断の難しい病気や高度な医療が必要な場合は、日本や近隣医療先進国へと移送される可能性があります。そのため、予め高額医療費に対応できる特約を付加した海外旅行保険に加入しておくことが推奨されます。
ベトナムでは、デング熱、日本脳炎、食中毒、細菌性赤痢、アメーバ赤痢、A型肝炎、B型肝炎、腸チフス、狂犬病、結核、マラリアといった感染リスクが高い病気が蔓延することも少なくありません。特に近年は、深刻な大気汚染によって呼吸器系疾患が増加傾向にあり、注意が必要です。
 
【ベトナムでの長期滞在に必要な予防接種】
強く推奨: A型肝炎、B型肝炎、破傷風(追加接種)
望ましい: 日本脳炎、季節性インフルエンザ、麻疹、風疹
生活環境による:狂犬病、腸チフス

近年の経済発展によって貧富の差が拡大、地方貧困層が都市部へ流入することで治安状況は悪化傾向にあり、観光客をターゲットとした犯罪の発生も増加しています。たとえば、外国人住宅への忍び込み、繁華街周辺でのひったくり、スリや置き引き等が発生しています。特に日本人が被害にあっているのは、スリや置引きなどの窃盗を中心とした犯罪が多く、バイクを利用したひったくりや酔っ払った男性に女性が抱きつき、金品を盗む形態の窃盗犯罪が発生しています。

外国の教育機関に籍を置く留学生は、労働許可証の取得を免除されているため、アルバイトすることも可能です。その場合は、勤務先の会社が労働傷病兵社会局に事前に申請をしておく必要があります。

食事のマナー:
麺をすすって食べたり、どんぶりや器に口をつけたりすることはマナー違反となるため、必ずスプーンを使って食べるようにしましょう。また、レストランでは支払いはテーブルで済ませます。おしぼりや水も有料です。
 
チップ:
日本と異なり、チップが必要となる場合があります。飲食店の場合、ローカルの大衆食堂などではチップは不要ですが、高級店では5~10%が相場です。スパやネイルはチップ不要と書かれている場合もありますが、お店によって5万ドン~10万ドンが相場です。
ホテルではチップを渡すことが一般的になっているところが多くあります。ホテルのグレードによって金額は変動しますが、ベトナムの一般的なホテルでサービスを受けた際には3~5万ドンのチップを渡します。
 
写真:
写真は基本的にどこでも撮影可能ですが、軍関係者・警官は撮影禁止とされています。

ベトナムで生活する上で、ベトナム語はそれほど必要ではありませんが、ベトナム語が話せると行動範囲も広がります。ハノイやホーチミンなど大都市では日系の店も多くあり、そこでは日本語でサービスを受けることもできます。
 
ベトナム語はもともと漢字で表記されていましたが、フランスに植民地化された後、17世紀よりアルファベットとアクセント符号を併用し、ベトナム語の6声調を表記する書き方になりました。1945年8月の革命後、ベトナム語は公用語として広く活用されるようになりました。

法律上は、ベトナム滞在日本人全員銀行口座を開設することができますが、銀行が条件を設けているケースが多く、主に以下の証明書を持っている人が対象です。
・有効期限内のパスポート
・ビザ(12か月以上有効である必要があります)
・携帯電話番号
・現地住所
ベトナムでは、少額の買い物や市場では現金が使用されていますが、ホテル、旅行会社、ブティック、レストラン、食料品店、スーパーマーケット等は一般的に、国際的なデビットカードとクレジットカードが利用できます。
キャッシュレス決済も普及しており、QRコード読み込みによるキャッシュレス決済は飲食店、デパート、スーパーマーケットやコンビニエンスストア、家具・家電製品、その他の小売店でも使われています。
都市部では、ゴールドショップ、両替所、ホテル、銀行、空港などで円からドンの両替が可能です。レートが良いのは貴金属などを扱うゴールドショップで、市内に多数あります。

電話
大手通信会社は、Viettel、Vinaphone、Mobifoneの3社です。ベトナムで使えるスマートフォン端末は、日本で購入したSIMフリーのスマートフォンまたはベトナムで購入したスマートフォンです。携帯電話とSIMは、空港、携帯電話販売店、家電量販店などで購入可能です。

インターネット
VNPTグループ、Viettel、FPTテレコムの3社がインターネットプロバイダの大手です。契約は、アパートのオーナーがすることが多く、自分で契約する必要はほぼありません。
大都市および地方都市の有名観光地と大通りでは、Wi-Fiの設置が進んでいます。

経済成長に伴い人口が著しく増加し、それに伴ってバイクや乗用車などの車両も年々増加しています。また、インフラの整備が車両の増加に追いついておらず、市民の交通ルールに対する理解が不足していることもあり、都市部において渋滞及び交通事故の発生が深刻化しています。一方郊外地域では、渋滞が少ないものの、スピードの出しやすさから、一旦事故が発生すると被害が大きくなる傾向があります。
学生に最も人気のある移動手段はバイクです。配車アプリを使って、バイクタクシーやタクシーを利用することもできます。長距離の移動には、長距離バス、鉄道、飛行機を利用します。
 
交通費は、タクシーの初乗り12,000ドン程度(70円)で日本と比べるとかなり安いです。
市バスは5,000~6,000ドン(29~35円)、Grab(1kmあたり)は8.500ドン/km(49円)です。

独立行政法人日本学生支援機構(JASSO)は、
文部科学省が所管する団体です。
学生支援を先導する中核機関として、「奨学金事業」
「留学生支援事業」および
「学生生活支援事業」を
総合的に実施し、
次世代の社会を担う豊かな
人間性を備えた創造的な人材を育成すると
ともに、
国際理解・交流の促進を図ることを目指しています。