留学先の国の特徴や留学情報をご紹介。
国ごとの違いを明確に知り、自分にあった留学先を見つけましょう。

このページは2024年に調査した内容を掲載しています。特殊文字や記号は省略しています。

基本的な食品の価格に関しては、日本と同じくらいか、やや安い傾向にあります。
(一例)
牛乳1本(1L):約5レアル(150円)
卵(12個入り):約10レアル(300円)
ランチメニュー:約30レアル(1000円)

家賃も日本と比べて安い傾向にありますが、地域によって大きく異なります。特にサンパウロ、リオデジャネイロ、ブラジリアなどの州では高額になる傾向にあり、1人暮らし用の家では2,500~3,000レアル(7万~9万円)程度かかります。その他の地域では1,500レアル前後(4~5万円)になります。
その他交通費に関しては全国的にタクシー料金が1マイルあたり約8レアル(約250円)、光熱費は月400レアル前後となります。
1か月の生活費の目安としては、サンパウロやリオデジャネイロといった主要都市では5,000レアルほど(15万円)、それ以外の都市では3500レアルほど(10万円)となります。

公立大学においては、学生寮やアパートが無償で提供される場合があります。また、一部の大学では生活費の援助も行っています。ただし、競争率が高く、利用者は経済的な状況を考慮して選ばれることが多いです。一方、有料の民間の学生アパートも数多く存在しており、学校の寮よりも綺麗な建物が多いですが、地域によっては高額なこともあります。
例えばサンパウロのパウリスタ地区であれば、1か月2,500~4,000レアル(10万円前後)かかります。家具付きなものが多いですが、光熱費などを含んだ家賃なのか、アパートによって異なるので、確認を怠らないようにしましょう。
大学が管轄している寮であれば大学のサイトで募集されており、必要に応じて抽選が行われます。一般的に競争率が高く、利用できるかは不確実ですので、利用できなかった場合を想定して、民間のアパートをインターネットで探しておくのが良いでしょう。

主な物件検索サイト:
■Uliving[英語、ポルトガル語]
■4Student[英語、ポルトガル語]

多くの大学には学生食堂があり、リーズナブルな価格で食事を提供しています。学生寮には共同のキッチンが設置されていることが多く、スーパーマーケットも豊富にあるため、自炊をする学生も多いです。
日本食に関しては、ブラジル全国で約3,000もの日本食レストランが存在し、ほとんどの地域で日本食を外食として楽しむことが可能です。ただし、日本食レストランは比較的高価な傾向があります(カレーやラーメン、定食など1食あたり2000円前後)。
サンパウロでは、リベルダージ地域に多くの日系の店舗が集中しており、日本の食材を購入することができます。

ブラジルでは、公的医療機関を利用すれば無料で医療サービスを受けることができますが、衛生状態に関しては必ずしも良いとは言えないため、民間医療機関の利用が推奨されています。
ただし、民間医療機関では治療費が高額になることがあるので、医療保険に加入しておくことが賢明です。
ブラジルでは「convénio」というサービスがあり、月額固定料金を支払うことで、保険会社が指定する医療機関や検査機関を無料で利用できます。これにより、高額な医療費の負担を軽減することが可能です。
また、留学生の場合は、ビザ申請時に海外旅行医療保険の加入証明書が必要になるので、事前の加入が必須になります。これにより、万が一の健康問題や事故に対して、ブラジル国内での医療サービスを安心して受けることができます。

麻薬取引に関連する凶悪犯罪や窃盗などの犯罪が多く、ブラジルは世界的に見ても犯罪率の高い国とみなされています。ファベーラと呼ばれる危険なスラム街だけでなく、大都市や一般的な居住区でも犯罪の発生が報告されています。また、銃器を使用した犯罪が多く、抵抗すると殺害される可能性もあるため、被害に遭った場合はむやみに抵抗しないことが重要です。地域的には、ブラジリア、サンパウロ、リオデジャネイロなどの大都市は危険地域に指定されること多いため十分注意してください。特に夜間や人気のない場所では犯罪に遭遇する可能性が高まりますので、できるだけ避けるよう心がけてください。

夜間や休日など、人通りが少ない時間帯の外出は避けることが重要です。外出する際には複数人で行動したり、時計や貴金属の着用を避けたりして、できるだけ目立たないようにしましょう。
また人目につく場所で携帯電話やカメラなどの貴重品の取り出しは控えるようにしてください。持ち歩く現金は小分けにしておくと、万が一の際にも損失を最小限に抑えることができます。

一般的に留学生は、学業に支障がない範囲で報酬を受け取る活動が認められています。これは、留学生が学業と並行して働くことを可能にしつつ、学業への影響を最小限に抑えるための措置です。ただし実際にアルバイトをする際には、念の為ビザの種類と労働許可の要件などをご自身で確認することが重要です。

ブラジルでは、時間にルーズなところがあるので、寛容の精神を心がけましょう。
チップに関しては、レストランでは請求書にサービス料として10%が含まれているのが普通で、別途払う必要はありません。また、タクシーでもチップを払う習慣はありません。

ブラジル人はあまり英語が得意なないということは認識しておくと良いでしょう。レストランやお店などで注文・買い物する際のポルトガル語など、簡単なものはもちろんですが、私立病院・診療所では英語を使える人は少ないため、自身の症状を伝えるポルトガル語なども覚えておくと、いざという時に困らないでしょう。

ブラジルで銀行口座を開設する際には、以下の書類などが必要です。

・居住許可(ビザ)
・パスポート
・国税カード(CPF)(ブラジルの税番号)
・居住地の証明(光熱費の請求書など、現住所を証明する書類)
・給料明細(金融機関によっては求められる場合があります)

クレジットカードやプリペイドカード、デビットカードはブラジルでも広く利用されており、現金以外の支払い手段として一般的です。新型コロナウイルス感染症の流行以降、デジタル決済や、端末にかざして支払う非接触型決済(aproximaçãoという)の利用も増加しています。

また、外貨の両替や送金については、多くの銀行でサービスが提供されていますが、インターネットを利用した送金が主流になっています。治安の面からも、銀行口座から現金を引き出すよりはインターネットを利用した送金の方が安全であるとされています。

インターネットの普及率は80%を超えており、ほとんどの場所でインターネットを利用することができます。
公共施設でのWi-Fiの提供は限られていますが、カフェなどの民間施設では無料のWi-Fiを提供しているところは多いです。ただし、これらの公共のWi-Fiはセキュリティ面での注意が必要です。
また、現地の人々は携帯電話の利用においてプリペイドカードを購入して使用することが一般的です。そのため留学生や長期滞在者など、いつでも自由に通信サービスを利用したい場合はプリペイドSIMカードの利用が便利です。ただし通常プリペイドSIMカードを購入する場合は納税者番号(CPF)が必要となるケースがありますので、購入時にお店に確認するようにしましょう。

公共交通機関、特に地下鉄の車内や駅構内、路線バスの車内では集団強盗事件が頻発しており、これらの公共交通機関の利用には注意が必要です。

都市部においては地下鉄や路線バスなどが整備されています。
地下鉄の料金は一律です。ラッシュなどの混雑時には特に荷物に気を付けましょう。
路線バスは地下鉄より運賃は安いですが、地下鉄以上に盗難や強盗などの被害に注意しなければなりません。

都市間の移動は、鉄道、長距離バスまたは飛行機など、様々な選択があります。
鉄道はあまり本数が多くないので、時間に余裕をもって行動するようにしましょう。

 

独立行政法人日本学生支援機構(JASSO)は、
文部科学省が所管する団体です。
学生支援を先導する中核機関として、「奨学金事業」
「留学生支援事業」および
「学生生活支援事業」を
総合的に実施し、
次世代の社会を担う豊かな
人間性を備えた創造的な人材を育成すると
ともに、
国際理解・交流の促進を図ることを目指しています。